イギリス徒然日記

YMS2018で11月に渡英。徒然なるままによしなしごとを書き留めるブログ。

【英語学習】日本の教育と海外の教育の違い

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博物館のお土産屋で発見した日本の本

こんばんは。

先日イギリスのTVで安倍総理を見て、わー!変な感じ!と思いました。

 

新しいクラスは先生がスパルタ方式でビシバシ鍛えられてます…。

今のクラスはヨーロピアン2人にブラジリアン2人にサウジアラビア1人とトルコ人と日本人という構成で、なかなかに国際色豊かだなって感じです。

 

新しいクラスでは授業のやり方もメンバーも全然違うのでついていくのに必死です。

特に最初の方で文化の違いによってわからなかった事が多々あったので、書いておきます。

 

渡英前にイメージしていた海外の授業

  • 生徒が積極的に発言する。あてずっぽうでも何でも発言する
  • ただ黙って授業を受けていたら、取り残される
  • 先生が平等に回答順を振ってくれるわけではない
  • 自主性を伸ばすような授業。問いかけ形式。

 

大体こんな感じをイメージしていました。他の国の生徒は今発言していいタイミングか

どうかとか考えずにガンガン主張してくる。待ってても自分のターンは来ない。

上記については正解でした。心構えしてたので驚きはしなかったけど、まさかそれ以外で困るとは…。

 

実際に受けた海外の授業で戸惑ったこと

  • 答え合わせしてる途中で話が脱線して、正解が不明

  これは最初戸惑いました。特に先生によっては、本当にAだと思う?みたいな問いかけしたまま正解を言わずに授業が終わって去っていくことがあります。日本人の私としては「で、どっちが正解なの!?」って感じなんですが、他の生徒を見てるとハッキリ言われずとも各自で勝手に納得して終わってる模様(それが本当にあってるかはわからない)なので、その場で「正解はどっち!?」って聞くか授業後に「さっきの点について質問が…」って聞きに行くしかない。しかし、授業後の質問は先生も早めに切り上げたがるし次への移動もあったりして十分な時間がとれない事が多いです。なので、「正解はどっちですか!?」ってその場で発言するのが正解。ちなみに、引っ込み思案代表にはすごいハードルが高くて3回に1回しか聞けません。

 

  • そもそも決まった答えがない

  これもビックリなんですけど、テキストの答えに正答が載っていない。選択肢が1~4あって、答えは2と3どっちでもいいんじゃないかなって感じです。これは先生(ネイティブ)の感性で「ここに挿入するのは会話な流れ的に不自然」とか、「文法的には間違ってないけどこのシチュエーションでは現在形を使う」とか。まさにネイティブにしかわからない、より自然な英語について教えてくれます。まあつまり主観的な回答になるんで、人によってまちまちです。この辺の感覚を日本の英語教育では一切教えないので、なんだか常識を覆されてる気がします。でもこっちの授業のほうが理由がはっきりしててわかりやすいんだよなー。

 

  • テキストの問題のルールが理解できない

 プリントの宿題を出された時のことです。書いてある質問は、『下記の語群を使って新しいストーリーを作りなさい』なるほどと思って語群を見ると、時制も名詞もバラバラの語群が…。(例:speaks / dropped / are とか books / a book とか)

日本の問題形式だと、まず時制がバラバラな語群を見ると『並び替え問題かな?』と思いませんか?もし、エッセイを書く場合は全ての単語を原型でのせて、必要に応じて変えなさいとか書いてある気がします。

これは日本の英語の試験形式にどっぷり使った人間には、どうするのが正しいのか…!?ってなる罠です。時制があってないのに話を作るのが無理だったので、本当に語群の意味だけ拾って、あとは普通に英作文しました。(語群【Tom's books】をhis booksとかbooks whitch Tom bought yeaterdayとか自由に改変)結果的にそれが正解だそうです。

 

たまにというか随所でこういう暗黙の了解的な作法が違うんだろうなってことにぶち当たります。

 

IELTSとか試験テキストに書いてあるエッセイ問題のサンプルをお手本だと思って写したら、めちゃくちゃスペルミスとか文法ミスがあってなんで!?と思ったら正答サンプルじゃなくて誰かほかの受験者が書いたエッセイを実例にそれに対する加点や減点についてのコメントがつくことでした。無意識にテキストには”正解”が書いてあると思い込んでる自分がいてなんか勉強方法が全然違うんだ~と実感してます。

 

  • 各国の言語教育の違い

  我々日本人は理由はわからずともheのbe動詞はisだとか、doesがついたら後ろの動詞が原型になるとかそんなルールを叩き込まれてます。(むしろ文法しか叩き込まれていないともいう)でもほかの国では日本人ほどしつこく英文法を叩き込まれていません。話しながら英語を使うことを覚える教育がメインなのかなって思います。(まあ普通そっちの方が自然だろうなと思う)

 だから日本人からしたら流暢に英語話すな~と思うんですけど、文法は苦手。こちらは自然な英語のセンテンスが出てこないけど文法はOKな日本。ある授業で、書いてある単語をその単語を使わずに説明し相手に当ててもらうSpeakingクラスがあったんですが、お互いの持ってる知識に差がありすぎて辛かったです…。こちらは文法(とそれに伴う単語)OK表現力低めで、あちらは表現力OK文法NGという…。まあどちらかといえばボキャブラリーの少ない私がまずいな~と思ったけど、そもそも説明する手段が正反対で面白かった。(例:interestのadjectiveとsomeone who is~みたいに意味から推測するっていう違い)

 どこから説明するか、どう説明するかも全然違ってこの辺も文化の違いなんだな~と感じました。

日本語で習うよりもわかりやすい気がする

これは他の日本人生徒も言っていたんですが、英語は英語で習った方がわかりやすい。

たぶんニュアンスとか、あとは考え方がネイティブだと言語に即してるからだと思います。日本語で英語を勉強すると間に日本人の思考とか入るので、グーグル翻訳に掛けた英文をまたグーグル翻訳にかけて日本語に直すようなわかりにくさがあります。

英語を英語で習うとリスニングの問題で最初のハードルは高いんですけど、慣れるとグラマーとかめっちゃクリアに理解できるような気がします。

 

あと上記でも言っていた、前提にある考え方の違いを理解することが英語を学ぶ上でも必要不可欠なんだと思います。こうだからこうする。こうなる。っていう考え方。

 

あと日本人はアルファベットをすらすら言えるのは利点だと思います。

他の生徒は、同じアルファベットで発音違いの言語を使っている分、英語のアルファベット読みに苦労してます。私もドイツ語をちょっと齧ったのでよくわかります…。

 

近い言語だから似た感覚で話せるけど覚え直すのが難しいのと、全く違う言語だから覚えられるけど実用化するのが難しいのと、どっちがいいのかわかりませんが、どっちもどっちかなと思います。

 

日本では日本人が日本人に英語を教えるので、英語感覚を鍛えるのは難しいと思います。教える言葉を英語に切り替えても、教え方が日本人思考ではあまり意味がないという。

 

というわけで、残り少ない期間ですが学校に通える時間を大切にしたいと思います。